ポスターや写真作品を印刷しようとした際、「A3ノビ」というサイズを目にしたことはありませんか。
A3サイズは日常的によく使う馴染みのある大きさですが、「ノビ」がつくと具体的にどのような違いがあるのか、なぜ選ばれるのか疑問に思う方も多いはずです。
結論から言うと、A3ノビは「A3サイズのポスターをフチなしで綺麗に仕上げるため」に欠かせない、プロやクリエイターにとって非常に実用的なサイズです。
本記事では、A3ノビの正確な寸法から、なぜ「ノビ」が必要なのかという印刷の仕組み、そして目的に合った印刷方法までをわかりやすく解説します。
A3ノビとは?A3とのサイズの違いや正確な寸法
A3ノビは、JIS規格のA3サイズよりも一回り大きい寸法を持つ用紙サイズです。
具体的な寸法は、329mm × 483mm(※メーカーにより数ミリの誤差があります)となります。
通常のA3サイズが297mm × 420mmであるため、縦横ともに30mm〜60mmほど余裕を持たせた大きさです。
この「少しだけ大きい(延びている)」特徴から、「ノビ」と呼ばれています。
国際的な規格サイズではなく、主に日本国内の印刷業界やインクジェットプリンター用の用紙として独自に定着したサイズです。ポスターや写真の出力において、規格サイズにはない絶妙な表現の幅を持たせることができます。
なぜ「ノビ」が必要?トンボと塗り足しの役割
A3ノビが存在する最大の理由は、「A3サイズのポスターをフチなしで美しく仕上げるため」です。
印刷物を作成する際、用紙の端まで色や画像を配置する「フチなし印刷」を行うには、仕上がりサイズ(A3)ぴったりに印刷するのではなく、周囲に3mm程度の余分な色(塗り足し)を印刷し、後から指定のサイズに断裁(カット)する必要があります。
このカットする位置を示す目印が「トンボ(トリムマーク)」です。
もしA3サイズの用紙にそのままトンボと塗り足しを印刷し、端をカットしてしまうと、仕上がりはA3よりも小さくなってしまいます。
そこで、一回り大きなA3ノビ用紙に印刷し、不要な余白とトンボを切り落とすことで、正確なA3サイズのフチなしポスターが完成するのです。
大判出力の現場では、フチなしA3を作成するための台紙としてだけでなく、あえて「A3ノビのまま断裁せずに納品してほしい」と希望されるお客様も多くいらっしゃいます。作品の周囲に十分な余白が生まれるため、そのまま額装した際にデザインの「間(ま)」として機能し、高級感を演出できるのがA3ノビならではの魅力です。
A3ノビサイズが選ばれる主な用途・シーン
A3ノビは、ビジネスから個人の趣味まで幅広いシーンで活用されています。
特に選ばれる理由として、「A3の枠を超えたダイナミックな表現ができる」点が挙げられます。具体的な用途を見ていきましょう。
学会・展示会用のポスター
学会のポスターセッションや小規模な展示会では、限られた掲示スペースの中でいかに情報を目立たせるかが重要です。A3サイズでは少し物足りないけれど、A2サイズ(420mm × 594mm)では大きすぎる、という場合にA3ノビがジャストフィットします。
同人イベント・即売会のポスター
サークルスペースでの掲示用として、A3ノビは非常に人気があります。卓上のポスタースタンドに吊るす際にも邪魔になりにくく、かつ遠くからでもサークルの宣伝や新刊の表紙デザインがしっかり伝わる絶妙なサイズ感です。
写真展示やアート作品
プロのフォトグラファーやハイアマチュアの方々が、コンテストへの応募や個展での展示用に選ぶ定番サイズでもあります。余白を大きくとってマット台紙と組み合わせることで、作品に奥行きを与えることができます。
A3ノビを印刷する方法(自宅プリンターとネット印刷の比較)
A3ノビを印刷する場合、「自宅のプリンター」と「ネット印刷(専門店)」の2つの選択肢があります。
用途やコストに合わせて最適な方法を選びましょう。
自宅のA3ノビ対応プリンターで印刷する
自宅にA3ノビ対応のインクジェットプリンターがあれば、思い立った時にすぐ出力できるメリットがあります。
しかし、A3ノビ対応プリンターは本体サイズが大きく、導入コストや専用インク代が高額になりがちです。日常的に大量の作品を印刷するクリエイター以外にとっては、ハードルが高い選択肢と言えます。
ネット印刷(大判印刷専門店)に依頼する
数枚だけ必要な場合や、絶対に失敗したくない大切なポスターであれば、大判印刷専門店への依頼が圧倒的におすすめです。
業務用の大型プリンターとプロ用インクを使用するため、自宅では再現できないような高精細な発色と耐久性のある仕上がりを実現します。
用紙の種類も豊富で、写真用紙やマット紙、アートペーパーなど、作品の雰囲気に合わせて選べるのが大きな強みです。
コンビニ印刷と専門店の仕上がりの違いについても知っておくと、より満足度の高いポスター作りが可能です。
失敗しないA3ノビ対応の印刷会社の選び方
A3ノビサイズの印刷を外部に依頼する際は、いくつかのポイントを押さえておくことでトラブルを防ぎ、思い通りの仕上がりを手に入れることができます。
- 1枚から注文できるか
- 用途に合った用紙の選択肢があるか
- プロによるデータチェック体制があるか
特に重要なのが「用紙の選択肢」と「データチェックの体制」です。
写真なのか、文字中心のポスターなのかによって適した用紙は異なります。多彩な用紙を取り揃えている業者は、それだけ印刷に対するノウハウが豊富です。
また、入稿データにトンボの不備や解像度不足があった場合、そのまま印刷されてしまうと取り返しがつきません。専門スタッフが事前にデータをチェックし、不備を知らせてくれるサポートの手厚い印刷会社を選びましょう。
業者の選び方や比較のポイントをしっかり確認して、信頼できるパートナーを見つけることが成功への近道です。
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特徴
- A3ノビも1枚から注文可能
- エプソン純正紙や美術用紙など豊富なラインナップ
- 専門スタッフによる安心のデータチェック
A3ノビサイズの持つ「余白の美しさ」や「フチなし仕上げの正確さ」を最大限に引き出すため、長年の経験を持つスタッフが1枚ずつ丁寧に色合わせと出力を行います。ご家庭のプリンターでは出せない圧倒的な発色をぜひご体験ください。
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よくある質問(Q&A)
Q.
A3ノビのフレーム(額縁)はどこで買えますか?
A.
大型画材店やネット通販で購入可能です。A3ノビ専用のフレームも販売されていますが、市販のA2やB3サイズのフレームに「マット台紙」を挟んで飾ると、よりプロフェッショナルで洗練された印象になります。
Q.
A3ノビサイズのデータを作成する際の解像度はどのくらい必要ですか?
A.
ポスターなどの高画質な印刷物には、原寸で300〜350dpiの解像度が推奨されます。A3ノビの場合、ピクセル数で約4083×5996px(350dpi時)を目安にデータを作成すると、細かい文字や写真もシャープに仕上がります。
Q.
WordやPowerPointでもA3ノビのデータを作れますか?
A.
はい、作成可能です。ページ設定から「ユーザー設定」を選び、用紙サイズを329mm × 483mmに指定してください。ただし、印刷会社によってはOfficeデータのままでは入稿できない場合があるため、事前にPDFに書き出しておくことをおすすめします。
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